【腰痛】最先端治療法 セルゲル法 損傷した椎間板を修復する日帰り治療

ABOUT セルゲル法とは

セルゲル法は、欧州を中心に世界の様々な国で導入されている先進的な腰痛と頚部痛の治療法です。
他の治療法のように、椎間板のボリュームが減少する事がなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残るので、椎間板を温存する事が可能です。
最近の研究では治療後に椎間板の容積が増加していることも分かってきております。
また、椎間板を修復し髄核の漏れが防がれることによって、椎間板自体が自身の再生能力によって元の正常な機能を回復すると考えられています。
特に、従来の椎間板切除術(MEDやPELD等)等の外科的手術によるリスクを懸念されている患者様にもお勧めの治療法です。

セルゲル法(DiscoGel)の歴史

DiscoGelは2007年にフランスで開発された医療機器です。メーカー報告によると、31,000キット以上が世界中の医療機関に販売されています。
DiscoGelによる椎間板の治療は2010年から行われています。フランスから始まり、ヨーロッパ、アジア、アメリカの様々な国々にも導入されています。
日本では2018年より導入されており、現在日本でセルゲル法を受けられるのがまだ一施設にのみです。

DiscoGelの諸外国における安全性等にかかわる情報

セルゲル法で使用されるDiscogelは、諸外国において安全な医療機器とされています。
CEマーキングを取得しています(認証年月日:2007年10月5日)。
CEマーキングは、製品がすべての関連する欧州医療機器規則(MDR)の安全性及び性能に関する一般要求事項(GSPR)を満たしていることを医療機器製造業者が主張するものであり、欧州連合内において機器を上市するために必要な法的要求事項です。
欧州医療機器規則(MDR: Medical Device Regulation)に準拠しています。
欧州医療機器規則 Regulation (EU) 2017/745は EU における医療機器に対する要求を定めるものです。

日本においては、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器ですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。
日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
国内においては承認されている医療機器はありません。
日本で受けられるセルゲル法は、厚生労働省の認可が下りていない先進医療ですので、健康保険適応外となっています。

セルゲル法(DiscoGel)の適応

セルゲル法は椎間板損傷が原因の腰や首の疾患に有効な治療法です。

適応となる身体の
現象・症状

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    椎間板がつぶれている
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    腰やお尻が痛い
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    片足だけに痛みやしびれがある
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    椎間板がMRIで黒く映っている
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    足が痛い
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    痛みで長時間立っていられない
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    椎間板の水分が減ってしまっている
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    腰やお尻がしびれる、しびれによる痛みがある
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    痛みで長時間座れない
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    背骨が変形している
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    足がしびれる、しびれによる痛みがある
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    長い距離を歩くこと ができない

※セルゲル法が適応しているかどうかの判断は、MRI検査や診察などでされています。

REASON 腰や首の病気の原因とは?

最近の研究結果では、脊椎疾患の根本原因の一つに椎間板の損傷が関与していることがわかってきました。
早ければ16歳前後から、日々かかってくる負担のため、椎間板に損傷がし始めます。
椎間板の加齢変化によって、椎間板自体が変性していき、外部からの負担により椎間板の線維輪に亀裂が生じます。
損傷部分からクッション成分の源である髄核(ずいかく)が漏れだし、椎間板自体が減少しクッション機能が低下します。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患が発生していきます。
さらに、椎間板のクッション機能が低下すると、骨に負担がかかり、骨の変形が始まります。
損傷した椎間板を修復しなければ、症状が一時的に解消してもまた再発される恐れがありますので、根本的な治療を望むならば老化した椎間板を修復しなければいけません。

そもそも腰や首の
病気の原因とは?

腰や首の病気の原因 腰や首の病気の原因

POINT セルゲル法の特徴

  • 外科的治療やレーザー治療では不可能であった椎間板の修復が可能
  • 椎間板が修復されることで、椎間板自体が自身の再生能力によって回復する
  • セルゲル法では「局所麻酔」で行うため、身体への負担が小さい
  • 治療は細い針で行うため、傷が極小で回復も早い
  • 治療は非常に短時間で終了するため、日帰りでの治療が可能
  • 世界の様々な国で導入されている安心かつ実績のある先進的な腰痛治療法
細い針で行われるセルゲル法
切開をせず、細い針で行われる治療
セルゲル治療後の実際の傷
治療後の傷痕

セルゲル法は、
椎間板を修復する治療です。

METHOD セルゲル法の治療方法

局所麻酔下で、X線透視装置を使用しながら、0.8㎜の針(穿刺針)を椎間板に留置し、椎間板に治療薬を注入します。特に脱出したヘルニアにも、ゲルが浸透する程効果が高くなります。 身体の負担の少ない局所麻酔にて、細い針のみを使用して治療を行うため傷跡も目立たず、1時間ほど安静にして頂くだけで治療後すぐにご帰宅頂けます。

セルゲル治療のイメージ画像 1
損傷している椎間板
セルゲル治療のイメージ画像 2
修復・再生された椎間板
セルゲル治療後のレントゲン画像
治療後の画像
治療1年後のCT画像
治療1年後のCT画像
セルゲル法(Discogel)が行われている国

セルゲル法(Discogel)は、日本ではまだ一施設のみでしか受けられませんが、欧州を中心に世界の様々な国で導入されている先進的な腰痛と頸部痛の治療です。

2010年以降、フランスをはじめとして、スペイン、イタリア、ポーランド、チェコ、ギリシアなどのヨーロッパの国々や、トルコ、イランなどのアジアの国々、メキシコやチリなどのアメリカの国々に実施されています。

現在は、セルゲル法(Discogel)が最も多く実施されているのがヨーロッパ諸国ですが、近年はトルコ、イラン、アラブ首長国連邦などの中東にも注目されつつあります。

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